Q1:ハロゲン化銀の中で、なぜフッ化銀($AgF$)だけ水に溶けるのですか?
A1:フッ化物イオン($F^-$)はイオン半径が非常に小さいため、水和エネルギー(水分子がイオンを取り囲んで安定化するエネルギー)が結晶格子エネルギーを上回るためです。塩化銀以降はイオン半径が大きくなり格子を崩す水和エネルギーが相対的に小さくなるため、水に溶けにくく沈殿を形成します。
Q2:ヨウ素ヨードチンキやヨウ素デンプン反応の色はどう整理すればいいですか?
A2:ヨウ素単体自体は黒紫色の固体ですが、ヨウ化カリウム水溶液に溶けると三ヨウ化物イオン($I_3^-$)となって褐色を示します(消毒液のヨードチンキの色)。一方、デンプン水溶液に微量のヨウ素を加えるとらせん構造の中にヨウ素分子が入り込み、青紫色を呈します。この2つの色の違いも入試で頻出です。
Q3:ハロゲンのオキソ酸(次亜塩素酸など)の名前と酸化数の覚え方は?
A3:塩素を基準にすると、酸素の数によって「次亜塩素酸($HClO$, Clの酸化数+1)」→「亜塩素酸($HClO_2$, +3)」→「塩素酸($HClO_3$, +5)」→「過塩素酸($HClO_4$, +7)」と変化します。「次(少ない)→亜→無印→過(多い)」の規則性を押さえておくと、どのハロゲンオキソ酸が出題されても一瞬で酸化数を計算できます。