2006年の第1回大会、下馬評を覆して初代王者に輝いた侍ジャパン。その躍進の原動力を担ったのは、稀代のスターイチローであった。韓国戦での憤怒、そして決勝のキューバ戦で見せた鬼気迫るプレーは、日本のプロ野球界全体に「世界と戦える」という揺るぎない自信を植え付けた。
続く2009年大会での連覇もまた、劇的であった。韓国との打撃戦を制したあの延長10回、センター前へと弾き返した勝ち越しタイムリーは、今なおファンの語り草だ。松坂大輔の力投、そして達磨のような熱量を持つ投手陣。当時の選考名簿を振り返れば、個の力と集団の美学が見事に調和していたことがわかる。