良かれと思って行っている洗濯習慣が、実は襟汚れを悪化させているケースがあります。ネット上に散見される間違った情報と、避けるべきNG行為を整理します。
誤解①:塩素系漂白剤(ハイター等)を使えば一発で真っ白になる?
これは最も危険な誤解です。ワイシャツの襟や袖口には、型崩れを防ぐために「樹脂加工(ポリエステル芯地など)」が施されているものが多く存在します。塩素系漂白剤はこの樹脂と化学反応を起こし、生地を黄色や褐色に変色させる「黄変現象」を引き起こします。一度塩素で黄変した生地は元に戻せません。白物であっても、家庭での漂白には必ず「酸素系漂白剤」を使用してください。
誤解②:熱ければ熱いほど落ちるので熱湯(80℃以上)をかける?
熱湯をかけると、皮脂に含まれるタンパク質(アカや角質成分)が熱凝固を起こし、まるでゆで卵のように固まって繊維に固着してしまいます。最適な温度は皮脂がスムーズに溶け出し、酸素系漂白剤の分解効率が最も高まる40〜50℃のぬるま湯です。
誤解③:日焼け止めを塗った首元にそのまま塩素系漂白剤を使う?
夏場に日焼け止めを塗った肌が襟に触れた状態で塩素系漂白剤を使用すると、日焼け止めに含まれる成分(ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等)と反応して襟元が鮮やかなピンク色に変色します。この場合も中性洗剤で日焼け止めをしっかり洗い流す下処理が不可欠です。