育児相談の現場では、全く逆のベクトルを持つ2つの悩みが常に寄せられています。それぞれの状況に応じた適切なアプローチを整理します。
まず、「離乳食を食べずミルクばかり欲しがる」ケースです。空腹時にいきなり食事を出してもぐずってしまう場合は、食事の30分ほど前にスプーン1〜2杯の白湯や少量のスープを与えて落ち着かせたり、手づかみしやすいスティック野菜や軟飯のおにぎりを用意して「自分で食べる意欲」を引き出す工夫が効果的です。また、ミルクの味が濃いと固形物を億劫がる傾向があるため、食事の直前にミルクを与えて胃を満たしてしまわないよう注意が必要です。
一方、「離乳食を完食した上でミルクも規定量以上飲み、体重増加が著しい」というケースでは、満腹中枢が未発達なために目の前にあるものをすべて口にしてしまっている可能性があります。母子健康手帳の乳幼児身体発育曲線のカーブを大きく逸脱して急上昇していないか確認し、逸脱している場合は、食後のミルクを白湯や薄めた麦茶に置き換える、食材のカットサイズを少し大きくして咀嚼回数を増やすといった対策が有効です。