SNSや育児情報サイトで散見される「映える七夕飾り」のテンプレートには、保育・発達支援の観点から見過ごせない盲点が存在します。整然と並んだ星、左右対称に美しく貼られた顔パーツなど、完璧すぎる作品の多くは、最終工程で保育士や保護者が大幅に手を加えているケースが少なくありません。
この「大人の手直し」は、子どもの自己肯定感に無意識のダメージを与えます。発達心理学における自己決定理論が示す通り、子どもは「自分が意図して生み出した結果」に対して有能感を抱きます。せっかく自分がペタペタと貼ったシールを、大人が「こっちの方が綺麗だからね」と貼り直した瞬間、子どもは「自分のやったことは正しくなかったのだ」と認識し、自発的な表現意欲を削ぎ落とされてしまいます。
目が離れすぎていても、星が画面の隅に偏って密集していても、それこそが2歳0ヶ月〜2歳11ヶ月の「世界の見え方」そのものです。大人の美的基準を押し付けず、子どもの意図した配置をそのまま受け止めて展示する姿勢こそが、表現活動の本来あるべき姿です。