MMSとは「Multimedia Messaging Service(マルチメディア・メッセージング・サービス)」の略称であり、携帯電話ネットワーク上でテキストに加えて写真、動画、音声などのリッチコンテンツを送受信するために策定された国際標準規格です。従来のSMS(ショートメッセージサービス)が抱えていた「最大全角670文字(通常70文字区切り)のテキストしか送れない」「画像が添付できない」という物理的限界を打破する上位規格として登場しました。
スマートフォン利用者の多くが混同しやすいのが、標準の「メッセージ」アプリ内に同居する「SMS」「MMS」「iMessage」、そして広く普及している「LINE」との機能的相違です。これらは画面上の見た目は似ているものの、通信プロトコル(基盤技術)、宛先指定の方法、課金体系が根底から異なっています。
iPhoneの標準メッセージアプリでは、相手がApple端末同士であれば青いフキダシの「iMessage」が優先されます。一方、宛先がAndroid端末である場合や相手がiMessageを無効化している場合、通信方式は緑色のフキダシへと切り替わります。この緑色のフキダシこそが「SMS」または「MMS」であり、宛先が電話番号ならSMS、キャリアメールアドレスならMMSとして処理される仕組みです。