野球部のマネージャーに対するケアは、どうしても軽視されやすい。グラウンド上で激しく身体を動かす選手ばかりに指導者の目が向き、日陰のベンチや記録席、時には駐車場や配膳場所で作業を続けるマネージャーの様子まで気が回らないのだ。
「自分だけ休むわけにはいかない」という責任感や遠慮が、自らSOSを発することをためらわせる。特に部員数が少なくマネージャーが1名や2名しかいないチームでは、業務が集中し、心身ともに極限状態へ追い込まれる構造が存在する。この「気配りの死角」こそが、重大な事故を引き起こす最大の要因といえる。