酸化チタンに発がん性リスクは本当にあるのか?食品添加物全廃の欧州と日本の温度差、2026年最新の科学的知見を追う

酸化チタンに発がん性リスクは本当にあるのか?食品添加物全廃の欧州と日本の温度差、2026年最新の科学的知見を追う

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最も身近な用途の一つである日焼け止めやファンデーションなどの化粧品について、皮膚からの吸収リスクを懸念する声は根強い。特に、白浮きを防ぐためにナノ化された酸化チタンが使われることが多いためだ。

皮膚科学の知見によれば、健常な皮膚の最外層にある角質層は強固なバリア機能を備えている。数多くの皮膚透過試験において、酸化チタン粒子が角質層を突き抜けて真皮や血中にまで到達することはほとんどないと確認されている。

欧州消費者安全科学委員会(SCCS)の評価でも、健全な皮膚に塗布する限りにおいて、酸化チタン(ナノ粒子含む)の化粧品使用は安全であると結論づけられている。ただし、スプレー式の制汗剤やルースパウダーのように、意図せず微粒子を吸引してしまうリスクがある製品形態については、ナノ化酸化チタンの使用を制限する動きが強まっている。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。