キーセンの水揚げとは?吉原との違いや昭和の歴史と実態を徹底解剖

キーセンの水揚げとは?吉原との違いや昭和の歴史と実態を徹底解剖

キーセンの水揚げとは?吉原との違いや昭和の歴史と実態を徹底解剖の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

昭和の観光公害によって歪められたキーセンのイメージですが、その本来の姿は韓国の伝統音楽・舞踊を今日に伝えるかけがえのない文化遺産の守り手でした。

日本統治時代に入ると、旧来の官妓制度は解体され、妓生たちは自立と権利保護を目的として「券番(キョムバン)」と呼ばれる同業者組合および育成組織を結成しました。これが俗に「妓生学校」と呼ばれる機関の始まりです。10代前半の少女たちが入学し、3年以上の厳しい年月をかけて、パンソリ(伝統的語り物音楽)、カヤグム(琴)、時調、書道、礼儀作法を叩き込まれました。当時の券番出身の妓生たちは、現在でいうレコード歌手や映画女優のようなポップカルチャーの先駆けでもあったのです。

韓国が無形文化財制度を整備していく過程において、宮廷舞踊の「春鶯囀(チュネンジョン)」や各種の伝統楽器奏法など、現存する多くの重要無形文化財は、実は元キーセンの伝承者たちによって記録・保存されたという歴史的事実が存在します。日韓の文化交流や伝統芸能の学術的調査においても、彼女たちの卓越した技芸なしには韓国の古典音楽史は成立し得なかったことが証明されています。

現在の韓国において、かつてのような身分的・性的な意味合いを持つ妓生制度は完全に消滅しています。ソウルの一部に残る高級料亭などで「伝統的な宮廷料理と音楽を楽しむ宴席」としてその名残を留める店舗は極めて限定的に存在しますが、それらは完全な文化体験施設やハイエンドな接待の場であり、かつてのような水揚げ儀礼や買春行為が合法的に行われることはあり得ません。今やキーセンの血脈は、国立国楽院をはじめとする正統な伝統芸術アカデミズムへと受け継がれています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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