全国のサロン利用者動向やリクルート等の調査データを分析すると、一般消費者が実際に美容院へ足を運んでいるペースには、理想値との間に一定の乖離が見られます。
一般的に美容院に行く頻度の女性平均は「2ヶ月〜2.5ヶ月に1回」(年間約5〜6回)程度に落ち着いています。これに対し、男性(メンズ)の平均頻度は「1ヶ月〜1.5ヶ月に1回」(年間約8〜10回)と、男性のほうが来店頻度が高い傾向が顕著です。男性の場合は刈り上げの伸びや耳周りの毛量が清潔感に直結し、ヘアゴムでまとめるような誤魔化しが利かないことが大きな要因です。
ネット上のコミュニティ(SNSや知恵袋など)に投稿された利用者のリアルな本音を検証すると、間隔を空けがちな人々の背景には切実な事情が存在します。
「担当者との雑談に気を使うので、行くこと自体にエネルギーがいる」「指名料やトリートメントの追加提案を断るのが苦手」「カット代の高騰で家計の負担が大きい」など、単なる時間の都合にとどまらない美容院に行かない人の心理的・経済的理由が浮き彫りになっています。
一方で、都内人気サロンのベテラン美容師への取材では、「2ヶ月以上空いて収拾がつかなくなってから駆け込まれるよりも、1ヶ月半の段階で微調整を入れるほうが、1回あたりの施術時間も短く、仕上がりのクオリティを年間通して高く保てる」という意見が支配的でした。