プラスマイナス岩橋の病気と現在|トゥレット公表の真相と解散の深層

プラスマイナス岩橋の病気と現在|トゥレット公表の真相と解散の深層

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2024年1月から2月にかけて発生した岩橋氏によるX(旧Twitter)での連続告発劇は、芸能界に激震をもたらしました。制作会社のプロデューサーからの理不尽なパワハラ被害や先輩芸人への不信感を名指しで告発し続けた末、吉本興業は2024年2月21日、「マネジメント契約を解消した」とする公式リリースを発表。これに伴い、賞レースの常連として20年以上のキャリアを誇った実力派コンビ「プラス・マイナス」は突如として解散へと追い込まれました。

世間が最も関心を寄せたのは、「あの一連の過激な告発投稿も病気の衝動によるものだったのか」という疑問です。公式発表資料や一連の経緯を時系列で精査すると、そこには疾患とメンタル悪化が複雑に絡み合った構図が見えてきます。

吉本興業側の公式発表では「契約関係の維持が困難と判断した」とのみ記され、病気との直接的な関連性には言及されていません。一方、岩橋氏本人は契約解除直後の動画配信などで、長年蓄積された業界の不条理に対する義憤と、プレッシャーによる著しい睡眠不足やメンタルの限界状態にあったことを認めています。不当な圧力に耐えかねた個人の抗議という側面と、精神的な過覚醒状態がブレーキを利かなくさせていた側面の両方が存在したと考えられます。

相方であった兼光タカシ氏との関係性においても、突然の梯子外しとなった解散劇は大きな影を落としました。兼光氏は劇場出演の当日に解散を知らされる形となり、ピン芸人としての再出発を余儀なくされました。20年以上にわたり岩橋氏の病気の特性を最も間近で受け止め、ネタへと昇華させてきた唯一無二のパートナーシップが、組織との摩擦のなかで崩壊してしまったことは、漫才界にとって計り知れない損失であったと言わざるを得ません。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。