彼女の歩みを振り返る上で欠かせないのが、名門ホリプロでの舞台経験だ。8代目として主演を務めたピーター・パン (ミュージカル)では、卓越した身体能力と圧倒的な歌唱力で観客を圧倒し、ミュージカル界の若き実力派として確固たる地位を築いた。幼少期からの夢を具現化させた舞台での厳しい鍛錬が、揺るぎない表現の基礎となっている。
その才能を日本全国のお茶の間に知らしめたのが、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロイン・小橋常子役だ。激動の昭和を力強く生き抜く女性を瑞々しく演じきり、国民的女優としての階段を一気に駆け上がった。舞台で培った声の響きと確かな体幹、そして豊かな感情表現が、テレビ画面を通じても鮮烈に伝わった瞬間だった。