今回の本塁打で特筆すべきは、その異次元とも言えるトラッキングデータだ。打球初速は時速118マイル(約190キロ)を超え、バットがボールにコンタクトした瞬間のスイング速度はメジャー屈指の領域に達している。打出角度は32度。美しい放物線を描いた球は、飛距離460フィート(約140メートル)のバックスクリーン上段へと吸い込まれた。
スタットキャストのデータ分析が浮き彫りにするのは、単なる力任せのフルスイングではないことだ。下半身から生み出された圧倒的な捻転エネルギーが、寸分のブレもなくバットのバレル(芯)へと伝達されている。高めの速球に対しても差し込まれず、低めの変化球にも膝を沈めて拾い上げる。この対応力の広さこそが、量産体制を支える最大の武器と言えるだろう。