二人の共同作業の金字塔として名高いのが、大島渚の長編監督デビュー作である映画『愛と希望の街』だ。社会の底辺で生きる少年少女の現実を過飾なく描いたこの作品は、当時の映画界に激震を走らせた。従来の松竹カラーとは一線を画す斬新な手法と鋭い社会批評性は、大きな議論を巻き起こすこととなる。
この作品において、彼女は大島の美学と思想を誰よりも理解し、現場で彼を支え抜いた。革新的な試みが旧態依然とした業界の壁にぶつかるなか、二人が見せた固い絆は、その後の映画界に新たな道を切り拓く原動力となった。この映画は単なる一作品を超えて、日本のヌーヴェルヴァーグ(新しい波)の幕開けを告げる記念碑的タイトルとなったのである。