令和のレトロブームにおいて、彼女の当時のスタイリングは格好のトレンドソースとなっている。最新のアーカイブ写真集や復刻版スチールがSNS上でシェアされるたび、万単位の「いいね」が跳ね上がる。クラシカルなモッズドレス、完璧なラインのアイライン、洗練されたショートボブ。どれをとっても現代のモード誌から飛び出してきたかのような完成度だ。
単に着せられているのではない。三田佳子自身が持っていた持ち前のスタイルと知性が、衣装をより一層引き立てていた。流行を追うのではなく、流行を創り出していた当時のダイナミズムが、数十年の時を超えて2026年の若者たちの心に刺さっている。