大通り沿いを歩く一般的なアクセスも良いが、地元の酒蔵通が推奨する「裏ルート」を辿ると訪問の味わいがさらに深まる。起点となるのは阪神電車の住吉駅だ。駅の南口を出たら、幹線道路を避けて住吉川沿いの緑道へ向かって南下する。
清流のせせらぎを聞きながら古い住宅街の路地へと入ると、かつて酒造用具の運搬や用水路として使われていた暗渠や古い石垣がひっそりと残っている。白壁と焼杉の板塀が続く情緒あふれる小道を抜けると、突如として歴史ある蔵の佇まいが目前に現れる。車通りが少なく、昔ながらの酒造りの町の気配を肌で感じながら歩けるこのルートは、カメラを片手にのんびり歩きたい旅行者にうってつけだ。