いま現地で着々と進行している「高棚グラウンド再整備プロジェクト」は、施設の老朽化に伴う単なる修繕工事ではない。次世代のスポーツインフラを見据えた全面的なリニューアルだ。メイングラウンドにおける土の総入れ替えをはじめ、最新の水はけ機構の導入、夜間照明のLED化、さらには観客用のスタンド設備に至るまで、細部にわたり大幅な刷新が図られている。
近年のスポーツ施設運営においては、環境負荷の低減と利用者の安全性確保が最優先課題となる。最新の防球ネットシステムやバリアフリーに対応したクラブハウスの建て替えなど、先進的な設計思想が惜しみなく盛り込まれた。施設全体としての機能向上はもちろん、防音・防振対策によって周辺の住環境へも配慮した、極めて洗練された空間設計が光る。