クレジット表記に「友情出演」「特別出演」「ゲスト出演」と並んでいるのを見て、その違いを即座に説明できる人は多くない。実はこれらには、業界内で明確に区別されているポジショニングと意味合いが存在する。
まず「友情出演」は、文字通り監督、脚本家、あるいは主演俳優との「個人的な繋がり」や「強い作品愛」が起点となる。ギャラは相場よりも大幅に安く設定されるか、あるいは実質的な経費のみで引き受けるケースが大半だ。役柄の大小にかかわらず、作品への応援やプライベートな義理立てが主な動機となる。
一方で「特別出演」は、主役を張るレベルの大物俳優が、物語のキーパーソンや脇役として出演する際に用意される形式だ。本来なら主役しか受けないレベルのスターに対し、「格を落とさずにご出演いただく」という制作側の配慮とリスペクトが込められている。この場合、ギャラは当然高額であり、友情出演のような割引価格は適用されない。
そして「ゲスト出演」は、特定の1話や単発のシーンにおいて、物語のアクセントや話題作りのために招かれる出演形態を指す。ここには必ずしも個人的な縁や大物としての「格の配慮」が含まれるわけではなく、通常のキャスティング業務の一環として交渉・契約が行われるのが特徴だ。