見た目のインパクトからは想像もつかないほど、ピータンは栄養価の宝庫である。アルカリ変性によって分解されたタンパク質は消化吸収に優れ、豊富なアミノ酸、鉄分、カルシウム、ビタミンB群が凝縮されている。薬膳の世界では体内の熱を冷まし、高血圧や胃炎の症状を和らげる効果がある食材として古くから重宝されてきた。
一方で、過去に一部の粗悪品で酸化鉛が使われていた歴史から、安全性を懸念する声も存在する。しかし現在では、中国料理協会をはじめとする業界団体が厳しく指導を行い、銅イオン等を用いた安全な「無鉛化製法(無鉛ピータン)」が業界標準となっている。日本国内に流通する輸入製品に関しても、日本の農林水産省や厚生労働省による厳格な植物・家畜衛生条件および食品衛生法に基づく検査をパスしたものだけが店頭に並ぶため、安心して楽しむことができる。