2026年に入り、木材市場の動向は新たな局面を迎えている。世界的な物流コストの乱高下や為替の変動を背景に、これまで輸入材に依存していた大手ハウスメーカーや中堅ゼネコンが、一斉に国内の資材調達へと舵を切ったためだ。とりわけ主要構造材となる杉やヒノキの角材、あるいは高強度の積層材に対する引合は極めて強い。市場関係者の証言によれば、まとまった数量の良質な国産材は上場と同時に即座に競り落とされる状態が続いている。
実勢価格の推移を見ても、かつての安値水準を完全に脱した。一時期の過熱した急騰期を経て、現在は高水準での定着を見せている。持続可能な森林経営の観点から適正な利益が還元される価格帯へ移行しつつあり、建主にとっても国産材を使う合理性が増してきた。この需要シフトは一時的な流行ではなく、構造的な不可逆の動きとして定着しつつある。