結婚当時、世間では「大手不動産会社勤務の御曹司」あるいは「外資系金融マン」といった情報が一人歩きした。三田自身が創業元禄年間の歴史を誇る老舗料亭「明治座」の創業家一族出身という華麗な経歴を持つため、相手にも相応の家柄や経済力が求められるのは自然な成り行きだった。
実際には、彼は自らの力でキャリアを切り拓いてきた実力派のビジネスマンとされる。派手な社交界を好みそうな印象を持たれがちだが、趣味はスポーツで無駄な露出を極力嫌う。この質実剛健なスタイルこそが、多忙を極めていた彼女に「最も安心できる居場所」を提供したのだ。