顎の鋭さを究極の笑いへと昇華させた作品として忘れられないのが、カルト的な人気を誇るギャグアニメ『学園ハンサム』だ。画面を突き破らんばかりの殺人級に尖った顎を持つイケメンたちが織りなすシュールな世界観は、アニメ表現の限界を鮮やかに打ち破り、ネット空間を大いに湧かせた。
一方で、長年にわたり王道のアニメーション制作を支えてきた東映アニメーションに代表される大手の表現技法と比較したとき、こうした破天荒なインディーズ発のアプローチはいかに現代のアニメ文化が多様性に富んでいるかを物語っている。整った作画の美しさだけでなく、ツッコミどころ満載のアバンギャルドなデザインすらも一大エンターテインメントとして受け入れられる土壌が、ここには存在している。