人類が開発した巨大人型兵器イェーガーと、異次元から飛来する謎の生命体KAIJU。巨額の予算を投じたVFXアクションが目立つ作品だが、物語に息をのむ緊迫感を与えているのは間違いなく芦田の迫真の演技だ。スクリーン狭しと暴れ回るデジタルな脅威に対し、生身の体一つで恐怖を体現してみせた。
CGを多用する映画では、現場に存在しない敵を脳内でリアルにイメージしながら演じる高度なスキルが求められる。グリーンバックのスタジオという特殊な環境でありながら、目の前に実在するかのようにKAIJUの威圧感を表現した表現力。その真実味が、観客を一気に映画の世界観へと引きずり込んだ。