TOYOTA GAZOO Racingが2025年12月5日に世界初公開した「GR GT」は、公式コンセプトワードとして「公道を走るレーシングカー」を掲げる。開発哲学の根幹にあるのは「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」という同社が長年標榜してきた姿勢であり、その集大成と位置付けられるフラッグシップモデルだ。
公式発表資料によると、GR GTにはトヨタ初採用の技術が複数組み込まれており、「ドライバーファースト」の設計哲学がパッケージ全体に貫かれている。レイアウトや車体構造の詳細はプロトタイプ段階のため一部非公開だが、メディア向け撮影会が愛知県豊田市のトヨタテクニカルセンター下山で実施され、その迫力あるシルエットと精緻な造形が複数の自動車専門メディアによってレポートされている。
歴史的文脈を整理すると、トヨタが「魂」と呼べるスポーツカーを世に送り出したのは、1967年の「2000GT」、そして2010年の「レクサスLFA」(当時税込み3,750万円)の2度のみだ。GR GTはその系譜を継ぐ第三の存在として、業界・ファン双方から注目を集めている。同時発表された「レクサスLFAコンセプト」との関係性も含め、トヨタグループ内のスーパーカー戦略が再び動き始めたことは疑いない。
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