近年、過剰生産と過剰消費へのアンチテーゼとして、日本アンティーク・骨董を取り入れた空間づくりが世界的なトレンドとなっている。かつては一部の愛好家や専門家のものであった古物文化が、いまや先進的なインテリア・古家具産業の中心的なエレメントへと進化を遂げた。
長年の使用によって丸みを帯びた木の角、経年変化によって深みを増した漆の表情、手打ちの和釘や真鍮金具の質感。これらは現代の工業製品では決して再現できない時間という名の素材だ。古い家具をただ飾るのではなく、現代のリビング空間に自然に取り入れるスタイリング提案は、サステナブルなラグジュアリーのあり方を雄弁に物語っている。