筋トレが狂わせる検査数値は、肝機能やCK値だけにとどまりません。尿検査における「尿蛋白の偽陽性」や、痛風の指標となる「尿酸値の上昇」にも直結しています。
ハードな運動を行うと、筋肉の代謝産物であるミオグロビンが尿中に排出されたり、腎臓の血管が一時的に収縮して糸球体のろ過機能に負荷がかかったりすることで、尿蛋白反応が「+(陽性)」と判定される運動性蛋白尿が起こります。これは一時的な生理現象であり、腎臓病(慢性腎不全や糸球体腎炎など)ではないにもかかわらず、診断書には「腎機能障害の疑い」と記載されてしまう典型例です。
また、筋トレによるエネルギー消費では、筋肉細胞内のATP(アデノシン三リン酸)が大量に分解され、その代謝過程でプリン体が生成されます。加えて、運動時の発汗によって体内の水分が失われて血液が濃縮されると、一時的に血清尿酸値が急上昇します。日頃からプリン体の多い食事を控えていても、前日のハードワークアウトと水分不足が重なるだけで、痛風予備軍と診断されるリスクが高まるため十分な警戒が必要です。