甲種試験はマークシート方式で「法令(15問)」「物理・化学(10問)」「性質・消火(20問)」の3科目で構成されます。合格基準は全科目でそれぞれ60%以上の正解を叩き出すことであり、1科目でも足切り基準を下回れば不合格となります。
なお、乙種試験で認められている「他の保有免状による一部科目免除」について、危険物取扱者甲種 免除条件は一部の火薬類免状保有者などを除き、原則として適用されません。3科目すべてを真正面から突破する必要があります。
1. 最大の鬼門:危険物甲種 物理化学 対策
多くの受験生が不合格通知を受け取る原因が、この「物理・化学」です。全10問中6問以上の正答が必要ですが、出題範囲は熱化学方程式、気体の状態方程式、pH計算、酸化還元反応、有機化合物の構造、熱力学・燃焼理論など多岐にわたります。
「たった10問」だからこそ、計算ミスや2〜3問の苦手分野が命取りになります。高校の「化学基礎」「化学」で学ぶモル計算や平衡定数、イオン化傾向の理論的背景を原理から理解しておくことが最大の防衛策です。
2. 膨大な暗記量に立ち向かう:危険物甲種 性質消火 対策
第1類(酸化性固体)から第6類(酸化性液体)までの代表的な危険物について、性状・危険性・貯蔵方法・消火方法を20問の中で横断的に問われます。「指定数量」「水溶性か非水溶性か」「注水消火が可能か禁水か」など、類ごとの共通点と各物質の例外的な性質(特異点)を対比表で整理して頭に叩き込む作業が不可欠です。
3. 確実に満点近くを狙う:法令対策
法令は15問中9問以上の正解が必要です。製造所等の構造基準、保安距離、保有空地、保安監督者の選任基準など、乙4と重なる知識も多く存在します。数値のひっかけパターンが定型化しているため、過去問演習の反復により最も得点源にしやすい科目です。