Q1:みぞおちが急激に痛む場合、胃炎以外に考えられる危険な病気はありますか?
A1:みぞおち(心窩部)の痛みは胃潰瘍や十二指腸潰瘍だけでなく、急性膵炎、胆石発作、さらには「下壁心筋梗塞」の放散痛として現れることがあります。特に痛みが背中へ突き抜けるように広がる場合(膵炎や大動脈解離)や、息苦しさ・冷や汗を伴う場合は致死的な疾患の可能性が高いため、至急救急外来を受診してください。
Q2:急な腹痛で夜間に救急車を呼ぶか迷った場合、どうすればよいですか?
A2:意識がはっきりしておりショック兆候がないものの判断に迷う場合は、救急安心センター事業「#7119」(全国順次拡大中)または小児であれば「#8000」に電話相談してください。看護師や専門医が症状を聞き取り、救急車要請の必要性や受診可能な夜間当番医を案内してくれます。ただし、激痛で動けない、意識が遠のくなどの重篤兆候がある場合は迷わず119番通報してください。
Q3:排便したら痛みがスーッと引いたのですが、病院へ行く必要はありますか?
A3:排便後に痛みが完全寛解し、下血や発熱がなく全身状態が良好であれば、腸管の一時的な痙攣やガス貯留、過敏性腸症候群の疑いが高く、緊急性は低いと考えられます。ただし、このような発作が週に何度も繰り返される場合や、体重減少、便に血や粘液が混じる症状がある場合は、大腸ポリープや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の除外診断のため、日中に消化器内科で内視鏡検査等の相談を受けることを推奨します。
Q4:急な腹痛のときに飲んでも良い市販薬はありますか?
A4:原因が特定されていない急性期の段階で、ロキソニン等のNSAIDs鎮痛薬を安易に飲むことは重大なリスクを伴います。どうしても受診までの間に対処したい場合、腸管の異常な痙攣を鎮める抗コリン薬(ブスコパン等)や、下痢を伴わない胃酸過多症状に対する制酸薬・整腸薬が選択肢となりますが、炎症性疾患の根本治療にはなりません。痛みが強い場合は薬で誤魔化さず、速やかな医師の診察を優先してください。