インターネット上のコミュニティや相談窓口に寄せられるリアルな体験談を分析すると、信仰そのものの是非よりも「家族・親族間における人間関係の摩擦」が深刻な課題として浮かび上がります。
例えば、親が熱心な信者である「宗教2世」の立場からは次のような葛藤が語られます。
「物心ついた頃から毎朝お仏壇の前でお経を読まされ、友達と遊ぶ時間を制限された」「結婚相手の家にまで先祖供養を勧めようとして親族トラブルになった」という証言は決して珍しくありません。
家族社会学から見る「共依存」と境界線の問題
社会学や心理学の視点から見ると、佛所護念会のような先祖供養系教団に深く傾倒する心理には、「家族の結束を取り戻したい」「不幸を未然に防ぎたい」という強い防衛本能が働いています。
家族思いの真面目な人物ほど教えを忠実に守ろうとしますが、それが過剰になると「家族全員が同じ信仰を持たなければ救われない」という強迫観念に変わり、子や配偶者の個人の尊厳(心理的バウンダリー)を侵食してしまいます。この共依存的な構造こそが、家庭内不和を生み出す最大のトリガーとなっているのです。