ボウズに挑戦する際、多くの人が抱く最大の不安が「頭の形が露わになること」だろう。日本人に多い絶壁やハチ張りといった骨格の悩みだが、これを鮮やかに解決するのがフェードカットの技術だ。
フェードとは、裾野の短い毛丈から頭頂部へ向かって滑らかに長さを変えていく刈り上げ技法を指す。特に地肌の露出からスタートするスキンフェード(0mmからのグラデーション)は、側頭部や後頭部の引き締め効果が抜群だ。襟足を極限まで薄く削り、後頭部の丸みに向かって濃さを残していくことで、横から見たときのシルエットが欧米人のような美しいカーブを描く。
髪の「長さ」ではなく、黒からグレー、そして肌色へと移り変わる「色の陰影」によって奥行きを錯覚させる。この頭の形似合わせのアプローチによって、後頭部のフラットさや側頭部の膨らみは完璧に打ち消され、引き締まったシャープなフェイスラインが完成する。