「式場内で起きた事故なのだから、すべて式場が責任を取るべきだ」という認識は、法的には必ずしも正しくありません。ネット上で見受けられる代表的な誤解と、現場の実態を整理します。
- 誤解1:持ち込みカメラマンの怪我も式場の労災でカバーされる?
→ 事実はNOです。持ち込みカメラマンは新郎新婦と直接業務委託契約を結んでいるか個人事業主であるため、式場の雇用関係にありません。式場の労災は一切使えず、自身の労災特別加入や民間傷害保険、または式場への民事賠償請求を行う必要があります。 - 誤解2:プロカメラマンなら足元の安全確認は自己責任?
→ 過失相殺はされますが、式場が免責されるわけではありません。暗転演出や危険なステージ構造など、通常予想される安全性を欠いている場合、式場の施設管理過失が一定割合問われます。 - 誤解3:式の中断に関する金銭補償はすぐ満額支払われる?
→ 過失割合の確定まで数ヶ月〜数年を要することがあります。式場と撮影業者の責任の擦り付け合いになり、当事者である新郎新婦が長期間にわたって精神的負担を強いられるケースも少なくありません。