ここまでの検証で、ネット上に漂う「龍泉閣」像にはいくつかの系統的な歪みがあることが見えてきた。ここで、その誤解を明確に指摘しておく。
誤解1:龍泉閣は「心霊スポットとして有名」——正確には「廃墟・心霊スポット系の動画や投稿で、知名度が低いながらも取り上げられている」という段階。「有名」というには検索ボリュームが小さく、地元でも認知度は高くない。
誤解2:龍泉閣には「重大な黒い過去がある」——現時点で確認できる公式記録・報道は皆無。噂の根拠は「何となく」「聞いた話」レベルのものが多く、事実として受け取るのは危険である。
誤解3:龍泉閣は「アクセスしにくい山奥にある」——これも誤り。「たがわ龍泉閣 アクセス」という検索が存在すること自体が、現地に行こうとする人が一定数いることを示す。実際の場所は田川市中心部から車で10分程度の範囲にあるとされ、公共交通機関でも最寄りバス停から徒歩圏内とみられる。ただし、正確な住所の掲載は本記事では控える。私有地である可能性が高く、無断立入は不法侵入罪(刑法第130条)に問われるリスクがあるためだ。