ネット検索を行うと、「電話番号位置特定無料」「電話番号を入れるだけで居場所が判明」といったセンセーショナルな広告やWebツールが上位に現れることがあります。しかし、これらを利用して目的のスマホを探し出すことは極めて危険です。
通信キャリアのネットワーク内部では、電波を送受信する基地局データをもとに端末のおおよその位置(セル情報)が常時管理されています。しかし、この情報は電気通信事業法第4条が定める「通信の秘密」および個人情報保護法によって厳格に保護されています。裁判所が発行する令状を伴う警察の重大犯罪捜査や、生命の危機に関わる緊急通報(110番・119番)などを除き、通信会社が外部の民間サイトや第三者に位置データをリアルタイム提供することは法的に一切あり得ません。
では、検索結果に溢れる「電話番号検索ツール」の正体は何なのでしょうか。デジタルフォレンジックの専門調査では、これらは典型的な「電話番号居場所特定詐欺手口」であることが判明しています。
主な手口として、画面上にそれらしい衛星スキャンアニメーションを表示させて位置を特定したかのように錯覚させ、詳細地図を見る名目で週額・月額数千円〜1万円規模の高額サブスクリプション契約へ誘導するパターンや、入力された電話番号宛てに不審なSMS(スミッシング)を送りつけてクレジットカード情報を盗み取る手口が急増しています。焦っている心理に付け込む悪質な罠に騙されてはいけません。