日本国内のサッカーコミュニティ(SNSやオンラインサロン等)では、戦術的なポジショナルプレーの配置論や、遠藤航がピッチに立つかどうかの出場時間問題に議論が集中する傾向があります。「アンカーに誰を置くべきか」「中盤のパス成功率は何%か」といったテクニカルな視点は非常に洗練されています。
しかし、現地リバプールのパブやスタジアム周辺を取材すると、サポーターが求めているものは極めてプリミティブ(本能的)です。現地記者の証言によると、「タックル一つでスタンド全体が地鳴りのように湧き上がり、相手のパスミスに野太いブーイングが浴びせられる。美しいフットボールなど誰も求めていない。求めているのは戦う気迫だけだ」という過激なまでの熱量が支配しています。
SNS上では「ダービーだからといって荒いファウルは見たくない」というクリーンな試合を望む日本のファンの声も散見されますが、現地では「ダービーで相手選手に情けをかける選手は赤であれ青であれユニフォームを着る資格がない」とすら公言されます。この文化的なギャップを理解してこそ、画面越しに伝わる異常なスタジアムの空気感を真に味わうことができます。