卓球の名門・四天王寺高校からミキハウスへと進み、日本女子卓球界の重鎮として確固たる地位を築いてきた橋本帆乃香。彼女のこれまでの戦績と経歴を振り返ると、用具の進化とフィジカル強化が常に車の両輪として機能してきたことが分かります。
国内外の大会において、世界選手権代表経験はもちろん、ITTFワールドツアーやWTTシリーズで数々のタイトルを獲得。特に中国の若手トップやヨーロッパのパワー自慢のストライカーを完璧に抑え込んだ試合では、従来の「耐え忍ぶカットマン」のイメージを打ち砕くアグレッシブなプレーを披露してきました。
このアグレッシブさを支えているのが、一般的なドライブ主戦型男子選手すら凌駕しかねない圧倒的な体幹筋力と背筋力です。200g近いラケットを、後方から前陣へと目まぐるしく動きながらフルスイングし続ける負荷は想像を絶します。腕先だけの小手先のスイングでは、剛力男子の重さに振り回され、振り遅れや手首の故障を招くだけです。
ミキハウスの過酷なトレーニング環境で培われた強靭な下半身があるからこそ、遠心力を巧みに利用したスイングでボールを深々と抉り、甘い返球を見逃さずにフォアハンドで決定打を叩き込む「超攻撃型カットマン」への昇華が可能となりました。