1972年に正式採用されたバングラデシュ人民共和国の国旗もまた、一目で印象に残るデザインを持つ。深緑の地に鮮烈な赤い円。緑はベンガル地方の豊かな自然と若々しさを、赤は1971年の独立戦争で流された尊い血と新しい太陽を表している。
この国旗の成立背景について、日本の開発援助や歴史的交流が深く関係しているとする言説も一部で語られる。アジアの先駆者として近代化を遂げた日本への敬意が少なからず影響を与えた可能性は、国際関係学の視点からも議論の対象となってきた。
バングラデシュの赤丸もまた、中央よりやや左(旗竿寄り)にずらして描かれている。このレイアウトの共通性が、日本人の心に既視感と親しみやすさを抱かせる理由なのだろう。