タレント・ヒロミの戸籍上の本名は「小園 浩己(こぞの ひろみ)」です。初見では「ひろき」や「こうき」と読まれがちな「浩己」という漢字ですが、正しく「ひろみ」と読みます。「小園」という苗字は全国的にも珍しく、ルーツとしては九州・鹿児島県などに多く見られる姓ですが、本人の生まれ育ちは東京都八王子市です。
では、なぜ本名をそのまま使わず、カタカナの「ヒロミ」を芸名として選んだのでしょうか。その発端は、1980年代半ばの若手時代にまで遡ります。高校卒業後、自動車販売の営業や大工見習いなどを経験した彼は、新宿や六本木のショーパブで働き始めました。そのステージで活動する際、先輩芸人や関係者から本名の「浩己」をもとに「ヒロミ」と呼ばれていたことが直接のきっかけです。
1986年、ミスターちん、デビット伊東とともに結成した伝説のお笑いトリオ「B-21スペシャル」でブレイクした際、メンバー全員がカタカナや親しみやすいステージネーム(デビット伊東、ミスターちん、ヒロミ)を名乗りました。当時の演芸界では漢字のフルネームが主流でしたが、コント赤信号やシティボーイズのように、都会的でポップな横文字カルチャーを取り入れるムーブメントが起きていました。本名である「浩己」という読みやすさと親しみやすさを残しつつ、芸能界のスピード感に即したキャッチーな看板として「ヒロミ」という表記が決定づけられたのです。