この名言が生まれた背景には、第5部屈指のベストバウトと名高い「フィレンツェ行き超特急」での電車戦が存在します。ギャング組織「パッショーネ」のボスの娘であるトリッシュ・ウナを護衛するブチャラティチームに対し、ボスの正体を暴こうと目論む暗殺者チームのプロシュートとペッシが急襲を仕掛けます。
プロシュートのスタンド「ザ・グレイトフル・デッド(偉大なる死)」は、無差別に周囲の人間を急速に老化させる脅威の能力。体温の上昇速度に応じて老化が加速する特性を見抜いたブチャラティは、自らの身体を急速冷却するために氷を口に含み、車掌に化けていたプロシュートを奇襲します。しかし、老練なプロシュートの体術とスタンド攻撃の前に、次第に体温が上昇し絶体絶命の危機へと追い詰められていきます。
仲間たちが次々と老化し戦闘不能となる絶望的な状況下で、ブチャラティが下した決断は「時速150kmで走行する列車のドアを開放し、プロシュートを掴んだまま外へ飛び降りる」という常軌を逸したものでした。落下すれば両者ともにミンチとなり即死必至。死の恐怖に動揺するプロシュートに対し、ジッパーで列車から外へと身を投げ出しながら、ブチャラティが静かに放った言葉こそが「覚悟はいいか?オレはできてる」でした。