この現象の興味深い点は、ファン層の歪みのなさだ。特定の年代だけにウケているわけではない。TikTokやInstagramで日常の「素顔」をありのままに投稿するZ世代と、本物志向を極めた60代以上のシニア層が、全く同じプロダクトを愛用している。
フィルターで加工された画像があふれるSNSの世界で、逆に「無加工の輝き」を意味するハッシュタグが急浮上した。加工文化へのカウンターカルチャーとして機能しているのだ。
「孫に勧められて使い始めたら、自分以上にハマってしまった」と笑う70代男性の姿もある。過度なマーケティング用語で飾られた商品が敬遠される中、誰の目にも明らかな「生の実感」だけが、世代の壁を軽々と越えて広がっている。