長年、和歌山の政財界を統べる「二階王国」の後継本命と目されていたのは、秘書として父親を長年支えてきた長男の俊樹氏だった。しかし、過去の知事選での苦杯や地元関係者との複雑な人間模様が影を落とし、擁立に向けた調整は水面下で混迷を極めた。
そうした中で浮上したのが、長年大臣秘書官などを務めて実務能力を培ってきた三男の二階伸康氏の存在だ。党関係者や後援会幹部の間では「刷新感」を打ち出したい思惑から三男擁立を支持する声が急拡大。意向調整を経て公認選考へと傾斜していった。この長男・三男を巡る舞台裏には、二階家内部の葛藤だけでなく、地元政財界の利害が複雑に交錯する深いドラマが存在していた。