作品の出版からほどなくして、舞台はアングラな画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」へと移る。ここで有志の住人たちがセリフを可視化し、記号を組み合わせてキャラクターを再現したアスキーアート(AA)を生み出した。文字通りの脱力系ビジュアルとセリフの相乗効果は凄まじく、掲示板内での汎用性が一気に跳ね上がることとなる。
さらに、西村博之氏が開設した「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)のテキスト掲示板群へ普及したことで、このAAは爆発的な市民権を得た。相手の無理難題を苦笑いしながら受け入れる際や、自虐的な投稿に対する返答として、「しょうがないにゃあ」と記された猫のAAを投下するのが掲示板の暗黙の作法となったのだ。