TSUTAYAの相次ぐ閉店理由とは何なのか。その核心には、スマートフォンと高速通信の普及に伴うサブスクリプション型サービスの圧倒的な台頭がある。月額1,000円前後で数万本以上の作品が見放題になる時代において、実店舗へ足を運び、盤面を借り、期限までに返却するという「物理的な制約」は、消費者にとって致命的な摩擦となった。
返却遅延金の発生やディスクの傷による再生不良といった物理メディア特有のストレスも、デジタル移行に拍車をかけた。店舗側にとっても、広大な床面積の賃料、人件費、光熱費、ディスクの在庫管理コストは大きな重荷だ。かつては圧倒的な利便性を誇ったDVD・CDレンタルモデルが、デジタルインフラの完成によって構造的な限界を迎えたと言わざるを得ない。