贈答品として隙がないように思える赤坂柿山だが、手土産を準備する現場では誤った認識から思わぬすれ違いが生じるケースがある。ここでは、よくある3つの誤解と実情を整理する。
第1の誤解は、「おかき=カジュアルな家庭のおやつであり、目上の人への改まった贈り物には不向き」という思い込みである。確かに量販店で袋詰めされた大衆向け煎餅はフォーマルな場に馴染まない。しかし赤坂柿山は、料亭や赤坂の文化と歩みを共にしてきた歴史を持ち、宮内庁御用達の銘菓とも肩を並べる格式を確立している。特に漆黒の化粧缶に入った赤坂柿山の詰め合わせ人気商品は、熨斗(のし)を巻いた際の収まりが極めて端正であり、法事や謝罪、役員訪問といった重責の場面でも堂々と通用する。
第2の盲点は、「直前にデパ地下へ行けばどの店舗でも全種類買える」という油断だ。お中元・お歳暮のピーク期や年度末の異動シーズンには、看板商品の慶長缶や手頃な価格帯の詰め合わせが午後早い時間帯に完売するケースが多発する。また、季節限定の絵柄缶(桜、紅葉、迎春など)は生産数が限定されているため、確実に入手するには事前の取り置き依頼か、余裕を持ったオンライン手配が不可欠となる。
第3の注意点は「湿気対策」に関する配慮だ。慶長は米の粒感を活かした極薄仕立てであるため、湿気には敏感である。個包装を開封した後は速やかに食すのが鉄則であり、小分けにして配る際も「乾燥剤入りの個別フィルム」のまま手渡すのがマナーである。