一人暮らしのガス代平均はいくら?「高すぎる」の真相とプロが教える節約術

一人暮らしのガス代平均はいくら?「高すぎる」の真相とプロが教える節約術

一人暮らしのガス代平均はいくら?「高すぎる」の真相とプロが教える節約術の真相について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

「夏場は3,000円台だったのに、1月・2月の請求が1万円を超えた」という声は後を絶ちません。生活スタイルを大きく変えたつもりがなくても、冬場にガス代が急上昇する背景には、物理的・環境的な3つの決定的な原因があります。

第1の原因は、水道水温の低下に伴う給湯エネルギーの増大です。
給湯器が消費するガスの量は、「設定温度 - 水道水の初期水温」の温度差に比例します。夏場は水道水の水温が20℃〜25℃近くあるため、40℃のお湯を作るのに必要な上昇温度は15℃〜20℃程度です。しかし冬場は水温が5℃〜8℃近くまで下がるため、同じ40℃にするだけでも30℃以上温める必要があります。つまり、シャワーを浴びる時間が夏と同じであっても、消費されるガスエネルギーは物理的に約2倍近く跳ね上がる計算になります。

第2の原因は、浴槽の湯張り頻度と「追い焚き」の多用です。
夏場はシャワーのみで済ませていた人が、寒さから毎日のように湯船にお湯を張るようになると、1回あたり約150〜200リットルのお湯を沸かすことになります。さらに注意すべきは一人暮らしにおけるお風呂の「追い焚き」です。冷めたお湯を再び適温まで温め直す追い焚き機能は、給湯器の燃焼効率の観点から非常に多くのガスを消費します。湯張りと複数回の追い焚きを繰り返す生活を続けると、それだけで月額3,000円〜4,000円以上のガス代上乗せが発生します。

第3の原因は、暖房器具(ガスファンヒーター等)の使用や給湯器の配管放熱ロスです。
気温が極端に低い冬場は、給湯器本体や給水配管からの放熱ロスが大きくなります。また、冬場の油汚れを落とすためにキッチンで高温給湯を多用することも地味な加算要因となります。これらの要素がプロパンガス物件の割高な単価と掛け合わされることで、「一人暮らしでガス代1万円超え」という請求書が完成してしまうのです。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。