ネット上のレシピでは「オクラは生でも良い」「切ってから茹でる」といった情報が散見されますが、プロの視点から見ると美味しさと栄養を損なう大きな誤解が含まれています。
【誤解1:オクラを切ってから茹でる】
小口切りにしてから茹でると、断面から水溶性食物繊維やビタミンC、カリウムなどの栄養素が大量に湯へ溶け出してしまいます。さらに水っぽくなり、独特の心地よい歯ごたえも失われます。必ず「ヘタの先端とガクの周りを削り、塩を振って板ずりしたあと、丸ごと茹でてから刻む」のが鉄則です。茹で時間は沸騰後1分〜1分半で十分。冷水にサッと取って粗熱を取ったら、水気をしっかり拭き取ることが美味しさを保つ秘訣です。
【誤解2:ミョウガを長時間水にさらす】
ミョウガのえぐみを取るために水に長くさらす人がいますが、これは逆効果です。爽快感の源である香り成分や赤紫色のポリフェノール(アントシアニン)は水溶性のため、水に浸しすぎると香りが抜け落ちてしまいます。刻んだらボウルの中でサッと洗う程度にとどめ、ペーパータオルで余分な水分をしっかり抑えてください。
【長持ちさせる冷凍保存方法の正解】
「薬味を大量に買ったが使い切れない」という場合は、下処理後の冷凍保存が極めて有効です。生のまま大葉やミョウガを冷凍すると解凍時に黒ずんでベチャベチャになりますが、以下の手順を踏めば約3週間〜1ヶ月鮮度をキープできます。
1. 茹でて水気を切ったオクラ、細切りにしたミョウガ、千切りにした大葉を細かく刻む。
2. ペーパータオルで表面の水分を徹底的に取り除く。
3. 調味料はあえて加えず、冷凍用保存袋に薄く平らに広げて密閉する。
4. 金属トレイに乗せて急速冷凍し、使う分だけパキパキと割って自然解凍、または凍ったまま熱い味噌汁や麺類のつゆに投入する。