牡丹の花言葉に怖い意味はある?色別の真相と芍薬との違いを徹底解説

牡丹の花言葉に怖い意味はある?色別の真相と芍薬との違いを徹底解説

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牡丹が他のあらゆる草花を超越して「百花の王」と君臨するに至ったルーツは、8世紀の中国・唐代に遡ります。それまで薬用植物(根皮を「牡丹皮」として重用)として扱われていた牡丹は、唐の開元期(713〜741年)に観賞用として熱狂的なブームを巻き起こしました。

とりわけ中国唯一の女帝・武則天にまつわる伝説や、玄宗皇帝が楊貴妃と沈香亭で牡丹を観賞した逸話は名高く、詩人・白居易(白楽天)は『牡丹芳』において、牡丹の咲く季節には長安の街中が熱狂し、貴賤を問わず家を空けて花見に繰り出した社会現象を記録しています。この時代に確立された「富貴花(ふうきか)」の地位こそが、現代に受け継がれる花言葉「富貴」「高貴」の直系の源流です。

日本には奈良時代から平安時代初期に、遣唐使や空海ら留学僧によって薬草として持ち込まれたと伝えられます。『伊勢物語』や『枕草子』にも貴族の庭園を飾る特別な花として登場し、江戸時代以降には「富貴草」「百花王」として家紋や浮世絵の主役に選ばれました。つまり牡丹は、歴史的に「栄華を極めた権力者の美意識」を余すところなく体現した正統派の吉花なのです。

森 瞳
著者

森 瞳

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