こうした当事者の深い苦悩を社会に示し、孤立を防ぐための動きは着実に広がっている。自身も重度の障害を持つ弟の姉であり、弁護士・当事者活動家として精力的に発信を続ける藤木和代氏は、全国きょうだいの会などのネットワークを通じて、きょうだい児が抱える複雑な感情や権利の保障について長年にわたり提言を行ってきた。
また、きょうだい児の葛藤と自我の芽生えを描いた映画『ふたり〜あなたという光〜』は、公開後に大きな反響を呼び、現在はNHKオンデマンドなどでも配信されて広く視聴されている。作品や当事者のインタビューがYahoo!ニュースに取り上げられたことで、「悩んでいたのは自分一人ではなかった」と救われる当事者が続出。偏見を乗り越えて自らの人生を歩み始めた人々の実話は、当事者たちにとって大きな勇気となっている。