日本の道路網における究極の原点が、東京都中央区の日本橋に位置する日本国道路元標です。その起源は慶長9年(1604年)、徳川家康が江戸・日本橋を五街道の起点と定めた時代にまで遡ります。
明治政府もこの方針を継承し、明治5年(1872年)に日本橋の中央を海陸道規の起点と指定。その後、大正時代に青銅製の東京市道路元標が日本橋の橋上(路面電車架線柱を兼ねた塔)に建てられました。現在、日本橋北詰の広場に移設保存されている巨大なモニュメントがそれです。
首都高速道路の高架下に位置する現在の日本橋中央(車道上)には、1972年(昭和47年)に当時の内閣総理大臣・佐藤栄作の揮毫による「日本国道路元標」の金属プレートが埋め込まれています。普段は激しい交通量のため直接足を踏み入れることは困難ですが、橋の北東詰にある「乙姫の広場」に精巧なレプリカと解説板が設置されており、その重厚な筆跡を間近で確認できます。