近年、低予算ながら圧倒的なオリジナリティで世界を震撼させる作品を次々と送り出しているカナダの映画産業。その躍進を裏で支えている公的機関Telefilm Canadaの出資によって誕生した本作は、商業主義に流されないインディペンデント映画の強烈な威厳を示している。
ハリウッドの大規模な爆破シーンや派手なVFXに頼るのではなく、ワンシチュエーションという限られた制約の中でストーリーテリングの極限に挑む。サウンドデザインに至っては、カプセル内部の金属摩擦音や呼吸音を立体音響として再構築し、聴覚的な圧迫感を追求。こうした妥協のない映画制作へのアプローチが、世界の批評家たちを唸らせた要因と言えるだろう。