実力派俳優として確固たる地位を築いた甲本雅裕の経歴は、順風満帆なスタートではありませんでした。京都産業大学を卒業後、一度はアパレル関連の一般企業に就職し、サラリーマン生活を送っていました。
しかし、芝居への情熱を諦めきれず、意を決して上京。1989年に三谷幸喜が主宰する名門劇団「東京サンシャインボーイズ」に入団します。劇団員として鍛え上げられた確かな演技力は、舞台だけでなく映像の世界でも高く評価されることになります。
テレビドラマ『踊る大捜査線』シリーズの緒方巡査部長役で全国的な知名度を獲得して以降、『遺留捜査』シリーズや『半沢直樹』、NHK大河ドラマや連続テレビ小説など、数多くの出演ドラマや映画で欠かせない存在となりました。狂気を孕んだ役から心優しい小市民まで自在に演じ分ける表現力は、兄のヒロトとはまた異なる形で観客を魅了し続けています。